鍵交換だけでは済まなかった痛い鍵紛失事件
一人暮らしをしていた頃の話です。オートロックのマンションに住んでおり、鍵は特殊なカードキーのような平べったい形のもので、容易に合鍵が作れませんでした。管理会社に頼めば1枚5000円で作ることができたのですが、退去の際には合鍵含め返却義務があることや(勿論返金なし)特に合鍵を渡す知り合いも入居時点ではおらず、入居時にもらった2枚の鍵のうち1枚は他府県の実家の親にもしものことがあった時のために預けていました。
一人暮らしを始めて2ヶ月目くらいの雨が降る寒い夕方、学校から帰ってきてマンションに入ろうと鞄を探すも鍵が見つかりません。一瞬、学校の部室にでも落としたかな?と思い雨の中学校に歩いて戻るも見つからず。部室以外のその日使った教室や事務所の落とし物問い合わせもしましたがありませんでした。マンションに戻りましたがオートロックなのでマンション内にすら入れません。実家からすぐ取り寄せられる距離でもないので管理会社の電話番号が入り口に書いてあったので事情を話すと、提携の鍵屋さんをすぐに派遣しますとの事でした。30分以上待ってようやく鍵屋さんが来てくれるとそこからの作業は早く鍵を開けてくれ臨時の合鍵というのを1枚くれました。その日の料金請求はなかったのですが、『このマンションの規則として鍵紛失から1ヶ月以内に2枚の鍵(入居時に貰った本鍵と合鍵)が揃わなければ錠前ごと交換してもらう規則になっています。手数料、交換料含めて2万5千円になります。1ヶ月後にご連絡させていただきますので。』と言われて電話番号を書かされ、鍵屋さんは帰って行きました。結局鍵は見つからず、1ヶ月後にかかってきた電話に正直にその旨告げて2万5千円払って新しいキーをもらいました。錠前交換と言っていましたが横で見ている限りでは交換ではなく何か設定を変えただけのように見えましたが…。
ちなみに、後日同じマンションの階下の友人が同じように鍵を無くした際には『マンションの規則で錠前ごと交換?云々』は言われず、当時も後日もお金も一切請求されなかったそうです。彼女もまた鍵は見つかりませんでしたが、引っ越しまで1枚の鍵で過ごして引っ越しの時に1枚しか返却しなくても何も言われなかったそう。その話を聞くと『マンションの規則って本当だったのかな?鍵屋さんの儲けの為にだまされた?そもそもマンション提携だからって信じすぎたのかも』と疑心暗鬼になりました。なんにせよとても痛い出費で、それ以来鍵は厳重に管理するようになったことは間違いありません。高い授業料を払いましたがいい勉強にはなりました。