真夏のカートラブル

真夏のカートラブル

地元の沖縄に子連れで帰省したときのことです。
小さい子供連れての帰省でしたので、移動には最低限の荷物で帰ってきました。おむつやミルクなどを買いに行かなきゃいけなかったのですが、真夏の昼間に小さい子供を連れ歩くのが心配だったので、2歳の娘が実家でお昼寝したすきに、近所に住む従兄弟に車を出してもらいショッピングモールに連れて行ってもらいました。駐車場は混んでいましたが、運良く赤ちゃんグッズの揃うお店の真ん前が空いたのでそこにとめることにしました。すると、その隣の車の横に見知らぬ女性が立っていましたが、ウロウロしながらこちらを見つめています。従兄弟に「こっちを見ているけど、知り合い?」ときくも知らないとのこと。駐車し終えても、睨むような不安そうなような複雑な顔でこちらを見てます。私達は今来たばかりだが、もしかして当て逃げされてて、私達がぶつけたと勘違いしてるのかな?とか、おかしな人なのかなとか不安に思い、車から降りるのをためらっていると、「助けてください!」と窓を叩きながら話してきました。こちらに苦情を言いたいわけでないことが分かったので、恐る恐る車から降りて話を聞くと、「子どもが車の中にいてカギをかけてしまったんです。」と話されました。その女性の車と思う隣のワンボックスカーを除いてみると確かに2歳のうちの娘と同じくらいか、それより小さい子供が助手席に座っています。気温が最も高い時間帯にエンジンを切って窓がしまっている車内。泣いてはいませんでしたが、すでに汗だくになり始めたお子さん。女性は、「店に降りようと、助手席の子どもに足元に置いてあったバッグを預けて運転席からまわりこんで下ろそうとしたところ、子どもがバッグの中のカギを取り出しロックかけてしまったんです」と。幸い、よく見ると空気循環のために各窓を10センチ程度開けていたので、そこから子どもにカギを渡すよう話しているが小さすぎて理解しきれずにカギを持ったまま戸惑っている状況のときに、私達が駐車場にきたらしいです。女性は隙間から手を入れて取ろうと試みるも車高の高い車で手が届かず、背の高い私の従兄弟に手を入れて取ってほしいとお願いしてきました。従兄弟も試してみましたが、男性の手だと途中でつっかえてお子さんまで届かず。そうこうしてる間にお子さんも事態をのみこめてきたのか、暑さにまいってきたのかぐずりだしてきました。そうすると余計に気ばかり焦ってしまいます。女性も半べそでプチパニック状態です。消防に応援を呼ぼうか、窓ガラスを割って入るか、どうしようか考えてたとき、ふと赤ちゃんグッズのお店が目に入りました。そこに行き、店員さんにわけを話して踏み台を借りて、さらに売り物で置いてあったマジックハンドを購入して、急いで車に戻りました。踏み台に乗れば小さい私でも途中まで手が入りましたし、マジックハンドを使ってお子さんの持っているカギを上手くはさめたので車外に取り出せました。そこからはカギを開け、お子さんを女性が抱きかかえなんとか落ち着きました。小さい子どもがいると
ほんの数秒、カギを手元に持っていなかったために子どもの予期せぬ行動で車内に閉じ込められることもあるんだと実感し、我が子だったらと思うとゾッとした出来事でしたので、教訓としてそれからは何があってもまずはカギを身につけてから車を降りるようになりました。

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