空家を整理中。35年前に亡くなったじーちゃんの手提げ金庫が見つかった。しかし、鍵を開ける番号が全く分からず、手掛かりは娘である我が母の記憶だけ。さあどうやって開ける?

空家を整理中。35年前に亡くなったじーちゃんの手提げ金庫が見つかった。しかし、鍵を開ける番号が全く分からず、手掛かりは娘である我が母の記憶だけ。さあどうやって開ける?

古くて築50年以上経っている亡くなった祖父の家があったのですが持ち主は引き継いだ母親の兄弟である親族。
古くて使い勝手も悪くほぼ住んでいない空家状態のまま、庭の草刈りや税金の支払いなどの管理は全て親族が担当してくれていて、我が家では祖父の家のことや管理などは親族にまかせっきり。
自分の古びた実家を兄弟の妻まで巻き込んで管理してくれているから親族には頭が上がらないと母親は常に言っていたんです。そしてお礼をしたいとも。でも遠く離れているからできないと。
そうは言っても実家を離れて遠方に嫁いだ母親なので実家の管理を一緒に手伝うことはできません。
親族にまかせっきりは仕方がなかったのですが、やはり実家を管理している兄弟親族も高齢化になってしまっていよいよ管理が大変になってきたととの連絡が有り、実家を家終いをしたいと母親に相談してきました。
母親は親族に全て任せていたので快く承諾。しかも、面倒なことを一挙に引き受けてくれる親族に感謝の言葉を述べることに。
そして実家終いのため親族が、今まであまり入ったことのない家中を片付けていると仏壇があり、仏壇を簡単に捨てる訳はいかず仏壇もお寺で供養をしてもらって引き取ってもらって、仏壇を置いていた棚を水拭きして掃除をしていました。ちょうど水拭きをしている最中細長い棚の板が外れることに気がついたんだそう、そしてその棚がフタのように木箱の上に置かれていてその上に仏壇を配置していたから棚のように見えただけということも判明。そして棚と思っていた板の下には木の箱があり中には手提げ金庫があったんです。それは親族である兄弟も見覚えがない手提げ金庫。妹である母親が知っているかもしれないと電話をしてきました。なんでもその金庫はダイヤル式金庫で回してダイヤルを開錠用の番号を合わせていく金庫。
重量があり持ってみると中身はなぜかずっしりと重く、必ず何か入っていると興奮した親族。
しかし取り扱い説明書もなく、持ち主の祖父は他界しており開け方もダイヤルで開けられる番号も誰も知らない様子。
頼みは妹である母親のみ。と実家終いの片付け最中に電話相談。
でも母親も金庫の存在ももちろん開けるためのダイヤル番号も全然覚えていませんでした。
鍵の専門業者に開けてもらおうかと親族との電話で話していたのですが、高い料金を支払って金庫の中身がとるに足らないものだったら、費用がもったいないかも。とまずは一端、ダイヤルの手がかりを探すために、家の中で何か書類があるかもしれないと書類を保管していそうな場所である本棚を手探りで片付けていると、アルバムを発見。
そのなかをめくるとびっくり、お正月の様子を写した写真の中に、まさに手提げ金庫が開いた状態で金庫内お年玉のポチ袋をまさに入れようとしている小さなころの母親の姿があったんです。そばには祖父の笑顔の姿も。
それを見つけた母の兄弟の親族がやはり母親が金庫のことを知っているかもと、そのアルバムの写真を携帯で撮影してメールで送ってくれたんです。
すると母は、急に思い出したっと声をあげて、その手提げ金庫、まだ小さかったからお年玉を父親に預けて金庫に仕舞ってもらってたと。それからしばらくお年玉は私だけなぜか預けるものと小学校低学年まで思ってたのよ。おそらく金庫の中は私のお年玉の小銭。
と手提げ金庫の中身は判明。しかし問題はダイヤル式の鍵の方です。母親は几帳面な父親のことだから何か手がかりを残しているはずとアルバムに書かれたメモかなにかあるかもと思ったらしいです。で親族は手掛かりを探るためアルバムをめくっていくとやはりありました。「お正月のお年玉は手提げ金庫に。」のタイトルで貼られた母親の子供時代の正月写真が剥がれかかっていて何気なく裏をめくると、「お年玉金庫ダイヤルの鍵はこの番号を回す」と手書き文字を発見。
興奮した兄弟の親族は金庫の鍵ダイヤルを回してみたんです。正解でした。ダイヤルの鍵は開いて見事に母親の子供のころのお年玉の小銭がじゃらじゃらと出てきました。
母親にダイヤル式の金庫の鍵が開いたことを伝えると、母はきっと実家を管理してくれてる兄弟にこれでお礼をしなさいと父親が教えてくれたんだと思うと、やっと開いた手提げ金庫のダイヤル式鍵の番号が書かれたメモがみつかるなんて偶然にしては凄すぎると、でも良かった、これで日頃から実家の管理をしてくれる兄弟に小銭だけどお礼ができたといっていました。しかしそのあと、あなたのお年玉も全部ダイヤル式鍵付き手提げ金庫で預かってあげると言われたのでそれだけは丁寧にお断りさせて頂きました。

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